「おやじの趣味」の世間的なイメージの一つとして、釣りがあります。近年バス釣りなんかだと、若者の間で密かなブームだったりして、私も昔何度かやりました。
ぬし釣りシリーズを始め、釣りゲーというジャンルも細々ながら、その地位を確立している。ゲームジャンルのひとつです。
この「おやじの時間 ね~ちゃん釣り行くで!」は、そんな「釣り」に「お姉ちゃん」を足して、アイデンティティを得ようとしたゲームです。結論から言うと、ちょっと期待はずれです。
ゲームの流れとしては、
ね~ちゃんを選ぶ→タックルを選ぶ→釣りに行く
となり、基本はバス釣りをすることになります。
まずは、肝心のね~ちゃんを下から選んでください。
実に写実的ですね。
この濃い9人からお相手をひとり選んで釣りに行けるわけですが、このね~ちゃんたちは、指名しただけで、文句ひとつ言わず、ついてきてくれますので、ね~ちゃんを釣りに連れて行くまでの過程である程度の苦難を覚悟していた私としては、拍子抜けです。
また釣りの場所は一か所しか用意されていないのですが、時期が、12カ月+1~4周と選べるので、実質48ステージ分で釣りを楽しむことが出来ると言えます(言えます!)。まあ、見た目、春夏秋冬しか変わらないのですが・・・
本来オフである、1、2月のとても寒い時期の釣りでもね~ちゃん達は、ついてきてくれますので、安心してください。
▲2月2週目、雨。朝早くからごくろうさまです。
釣りパートは、王道とも言える作りになっていまして、
ポイントまで船移動→ルアー投入→リール巻きながら待つ
が基本になります。魚が食いついてからは、ラインのテンションに気をつけながら、魚を引き寄せていくという良くある釣りゲーです。
ここまでで、ね~ちゃんが出てくるのは、魚が食いついた時の「かかった」的なボイス(+カットイン)と、釣り上げたor逃した時のボイス(+カットイン)だけ。
せっかくのね~ちゃん要素を生かしきれていません。その後も、延々と魚を釣り続けるだけなので、釣りゲームとしては、無難な出来だが・・・といった感じです。
ね~ちゃんに釣りをやらせて、おやじ(プレイヤー)が指導するようなゲームを期待していたのですが。
今回取り上げた、このゲーム、タイトルはバカゲー要素満点でグっとくるものがあるのですが、いかんせんスタッフがまじめ過ぎたのか、バカ要素がほとんど見当たりません。バカゲーの、いち要素である 無駄な実写をやってくれていれば、少しは、結果も変わっていたことと思います。
おやじの時間を冠するシリーズは、これの他に麻雀や花札があるのですが、どうなんでしょうか?