卒業R:プレイステーション
洗剤のパッケージとかで"混ぜるな危険"という表記がありますよね?
ゲームのジャンルでも混ぜると危険な物があります。
「実写」と「ギャルゲー」です。
実写というだけで、敬遠されがちなのに、さらにギャルゲー要素を足してみる…。
そんな危険な賭けにでた(結果:惨敗)勇者とも言えるゲームを紹介しましょう。
育成ゲームの王道「卒業」シリーズ
プリンセスメーカーを筆頭とするいわゆる育成シミュレーション型ギャルゲーとして名を馳せた「卒業」シリーズ。派生も含めると相当数が世に放たれています。
そのシリーズの中でも一際ヤバイオーラを放っているのが、本作『卒業R』です。
なにがヤバいって?
そう、本作は実写のギャルゲーなのです。
実写のギャルゲー・・。
アレなゲームを好んで嗜むクソゲー変態紳士諸兄にとっては、語感だけで昇天出来そうなぐらいに素晴らしいパワーワードですが、果たしてその出来や如何に。
圧倒的な実写パワー
プレイヤーは教師という立場です。
本作『卒業R』では、問題児である生徒5人を立派に育て上げ、タイトル通り、卒業させることが、目標となります。
生徒5人は、実に個性的で
高城・・お嬢様
新井・・ヤンキー
志村・・天真爛漫。ロリ担当。
加藤・・元気娘。
中本・・ガリ勉。体が弱い。
ギャルゲー教科書通りのテンプレっぷりには、一種の清々しさを感じてしまいます。
実は、この卒業Rは、初代卒業と内容はほぼ同じで、「グラフィックだけ実写にしてみました。」といった代物ですので、この5人も元々は2次元美少女キャラとして存在しているわけです。
では、2次元版と実写版を比較してみましょうか。
!?
だから言わんこっちゃない…
「混ぜるな危険!」を身をもって感じることができた事に感謝の意を感じずにはいられません。
ありがとうございました!
天真爛漫なロリっ娘がリアルに存在するとこうなっちゃうんですね…。
後、中本メガネでけぇ!
盛りだくさんのムービー
せっかく実写で作ったということで、いろいろなイベントがムービーで表現されています。学園祭や初詣、体力測定、はたまたプール開きまでもがムービーに!
ぶ…ブルマ…。実写だけになんだか生々しいです。
プール開きの一幕。学校のプールってこんなんだった?なんか飲んでますが…
初詣。2人だけにお年玉をあげることが出来ます。え?
定期テストがイカす
プレイ中、日頃の学習の成果を見るために、定期テストが行われるのですが、これが中々凝っています。結果の点数が表示されるだけではなく、
ちゃんと問題が用意され、各々の生徒達がどんな解答をするのかを見守ることが出来るのです。
ここでは、我らが志村まみ嬢の天真爛漫が炸裂しています。
問.「NASA」は何をする機関?(答え:宇宙開発)
志村: 密輸
から始まり、
問.「EC」とは何の事?(答え:欧州共同体)
志村: 石
問. 青色のリトマス試験紙が赤くなったら?(答:酸性)
志村: はずかしい
もう天真爛漫というよりは、ただのバ…。
いや、大変かわいらしいですね!
「不良」状態の志村さん。うざ……かわいらしいですね!
見た目はアレだがゲームとしては中々よい…気がする。
確かに見た目から伝わるヤバさが尋常ではないのですが、そこは「卒業」シリーズの端くれ(というか、初代の焼きまわし)です。
シンプルで分かりやすいルールながらも、一筋縄ではいかず
5人全員を一流大学もしくは、結婚のエンドまで持って行こうとすると、
中々の戦略を求められる歯ごたえがあります。
一周、1時間~2時間で終わる手軽さとテンポの良さもあってか、
何故か繰り返しプレイしたくなるような魅力を備えています。
最初は、腹を抱えて笑っていた実写の面々も、周回プレイをこなす毎に、愛おしくなってくるのも恐ろしいところです。
(本当に恐ろしい!)
実写+ギャルゲーの危険な化学反応を体験してみる入門編としては、オススメの部類に入るゲームでした。
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