BODY HAZARD:プレイステーション
BIO HAZARD7が発売されました。ナンバリングタイトルだけでも7作品あるバイオハザード、その派生作品まで含めると、数え切れません。そんな数多のバイオハザードシリーズがある中、『BODY HAZARD』(ボディハザード)という作品が存在することをあなたはご存知ですか?
元は洋ゲー
この『BODY HAZARD』バイオハザード7と関係はありません。どころか、バイオハザードシリーズと一切関係はありません。元は、アメリカのAsc gamesが『Perfect weapon』として発売したものをヒューマンがローカライズして、日本で発売しました。つまり完全な洋ゲーです。便乗タイトルです。
今の洋ゲー隆盛期が嘘のように、当時の洋ゲーと言えば、理不尽な難易度、大雑把な操作性といったマイナスイメージが先行する代物で、洋ゲーといっただけでクソゲーのレッテルを貼られることも珍しくありませんでした。本作『BODY HAZARD』もその例に漏れない怪作に仕上がっております。
ゆっくりな移動と脳をゆさぶるカメラワーク
主人公「キャプテン・ブレイクハンター」は格闘技のチャンピオン。格闘技の試合中突如見知らぬ世界を飛ばされてしまうところから物語は始まります。ブレイクハンター氏の移動は、←→で軸回転、↑で、前進というバイオハザード方式。
移動こそバイオですが、ブレイクハンター氏は、重火器に頼らず、己の身一つで化け物に立ち向かうナイスガイです。障害物(壁とか)にぶつかる度に「No way」と弱音を漏らすのが玉にキズです。
亀並みゆっくりスピードの移動は、チャンピオンが故の余裕を感じさせます(一応ダッシュボタンがあるものの、押してからワンテンポ遅れる上、ダッシュが始まっても相変わらず遅い。)
しかし、このゲームカメラワークがかなり悪く、戦闘時や、戦闘後は、自分の位置が分からなくなることは日常茶飯事。
というか普通に移動しているだけで、分からなくなる程なので、3D酔いに弱い人は一気に意識を持っていかれます。
これ以上混乱を招かないための低スピード移動なのでしょうか?ダメなカメラワーク故に遅い移動を強いられるデフレスパイラルな仕様に、プレイヤーのストレスゲージはMAXです。
戦闘シーンが真骨頂
敵が表れると普段の探索モードから、戦闘モードにチェーンジ!重火器に頼らない"肉体"という名の兵器から○×△□ボタンで様々な攻撃を繰り出します。
技の種類が本当に豊富なので、メーカーがこの戦闘シーンに心血を注いでいることが伺えるのですが、L1からのしゃがみ状態からで出せる水面蹴り連打のみで困ることがないので、メーカーの努力は無駄に終わったようです
敵が簡単に倒せると言っても、一回の戦闘で出てくる敵の数が多すぎです。ゲームに慣れた方の感覚だと、これで終わりかな?と思ってもそこからさらに2~2.5倍の敵がわらわらと出てきます。
本家(?)バイオハザードだと、弾薬節約のために、リスクを冒して、ゾンビを素通りする、といった選択もあり、これがゲームの面白さに一役買っていました。
しかし、『BODY HAZARD』では己のBODYのみで無限に戦闘が出来るので、残弾数を気にする必要がありません。
とはいえ、このゲームをプレイしている時間がもったいないので敵をスル―しようとしますが、戦闘モード中のブレイクハンター氏は移動が全部ステップとなっており、やっぱり移動がお遅い!申し訳ありませんが、出てくる敵は全て水面蹴りで処理してください。
どうしても敵をスル―したい方は、電源OFFで、『BODY HAZARD』ごとスル―してください。
これがBODY HAZARDだ!
遅い移動、ヤバいカメラワーク、連打で片付く冗長な戦闘と、3拍子揃った、ハイブリッドなゲームそれが『BODY HAZARD』だ!基礎がおろそかにしている割に、死亡シーンのムービーが充実していたりと、力を入れる方向性を間違っている感じは、まさに古き日の洋ゲー。
ゲームオーバーになると、いちいちムービーが入る。
「自分の3D酔いの限界を知りたい方」、「バイオじゃなくても、HAZARDと名のつく物がとにかく好きといった方」におススメなゲームです。
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