SIMPLE キャラクター2000シリーズ Vol.17 戦闘メカザブングル THEレースインアクション:プレイステーション
当ブログでも何度か取り上げているSIMPLE2000キャラクターシリーズですが、シリーズとして全17作リリースされています。シリーズの最後を飾るこの『ザブングル THE レースインアクション』は、最後に相応しいとてもSIMPLEな作品となりました。‥悪い意味で。
レースインアクションとは?
タイトルから戦闘メカザブングルを題材としたゲームであることは分かりますが、レースインアクションとは?本作は、ザブングルの主人公ジロン・アモス達が駆るウォーカーマシン(以下WM)を操作するレースゲームとなっています。各WMは、レーバルカン、ミサイル等で武装しており、残弾数が尽きない限りなり、他の相手を妨害することができます。
妨害+レース=レースインアクションです。パッと聞く限りマリオカート等近いゲームなのですが・・
横スクロールです。
何を思ったか、レースは横スクロールで展開されます。
奥行きも設定されていないので、敵の攻撃を避ける方法は、ジャンプしかありません。しかし、ジャンプの仕様が無駄にリアル志向で、ジャンプ時は、一瞬のタメを必要とし、ボタンを押してもすぐ跳んでくれません。
これでは、敵の攻撃を見てから避けるのは絶対無理!
では、後ろに向かって迎撃しようとしますが、後ろを攻撃するには、後ろを振り返る必要があります。そのためには、
停止する(100km/h→0)➡振り返る(3秒ぐらいかかかる)
といった動きを経由せねばならず、
いざ攻撃しようとした時には、誰もいません。
つまり攻撃を防ぐのは、ほぼ不可能。
マリオカートで全員が、あかコウラを30個ぐらい持った状態でスタートしていると考えてください。
前を走るキャラはもはや的でしかありません。自分も敵もそんな状態なので、レースは、始終乱闘気味に。
まともにやると、転ばせて、転ばされての頻度が高過ぎて全然進まずレースとしてまともに機能しません。ストレスだけはマッハで蓄積されていきます。
レース中にジロン・アモスが「なんなんだ?このレースは一体‥」とこぼしていますが、まさにプレイヤーの言葉を代弁したものと言えるでしょう。
なんなんだ?このゲームは・・(怒)
SIMPLEキャラクター2000シリーズの最後に相応しいSIMPLE具合
メニュー画面を見てみましょう。
STORY MODE、FREE MODE、OPTION。この時点でシリーズの中でもSIMPLEな部類に入りますが、さらにOPTIONの中身が‥
潔いオプション画面
サウンドの項目しかない上にモノラルかステレオだけなのは、究極の手ぬ・・省エネですね。
セーブ、ロードもないので、ストーリーモードで獲得した追加WMは、起動する度にコマンド入力で出現させてください。
おためしあれ。R2→□→○→スタート。
SIMPLEシリーズのお手本
キャラボイスが無いのは、このシリーズでは、当たり前の事なのでいいとして、40分程度でクリア出来てしまう内容の薄さ、一度クリアしたら二度と起動する気が起こらないゲーム性、実にSIMPLEシリーズらしい作品です。ただ、本作にはなんと主題歌つきでOPアニメが流れます。そこはキャラゲーとしての意地を見せてくれました。しかし、ザブングルのOPムービーにゲームがついてきた感じになってしまっているのは、残念です。
ストーリーモードのラストステージのタイトルが「みんな走れ!」となっていてTVシリーズの最終話タイトルと全く同じなんですね。ファンはここで、おっ洒落てるね、と思ったはずです。レースゲームだけに。
これは、僕の推測に過ぎませんがこのゲーム、「みんな走れ!」をレースゲームでやる。という一発ネタのみで一本でっちあげてしまったものではないでしょうか?
結果、このような歪なザブングルゲームが誕生してしまったと。
しかし、残念ながらこのゲームをラストステージまでプレイできた(耐えれた)ファンは、少なそうですねぇ・・。
やっぱりこのゲームなんかへんだぞ!(怒)
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