元祖アイドルマスター!『あいどるプロモーション すずきゆみえ』

あいどるプロモーション -すずきゆみえ- :プレイステーション

f:id:nimu200x:20170603230806p:plain

「アイドルへの道は一日にしてならず。」一人のアイドルが所謂国民的アイドルになるまでの道のりの厳しさは想像に難いものがあります。
そしてそれは、実写ゲーがどんなにあがいてもゲーム界のスタンダードにはなれない現象と酷似しています。
そんなアイドルと実写ゲーの苦悩を足して煮しめてしまった悪夢のようなゲームが存在していました。
そのバカゲー臭を拭いきれず、埋もれてしまった元祖アイドルマスターとも言えるこの作品で、アイドル街道を突き進んでみましょう。

君がプロデュースするのは、"すずきゆみえ"ただ一人!

アイドルを育てることを夢見て、ついに脱サラしてしまった主人公。つまり、あなた!
新しい人生を踏み出す第一歩として、アイドル候補生のスカウトに向かいます。
場所は、渋谷、原宿、新宿の3つ。
渋谷、原宿では、軽く変態扱いされてスカウト失敗してしまいましたが、
救いの地、原宿でついにスカウトを受けてくれる女の子をゲット!
多少棒読みなのが気になりますが
背に腹は変えられぬ。
この女の子こそ本作タイトルにもあるすずきゆみえ嬢なのです。

f:id:nimu200x:20170604205031p:plain
これが運命の出会いとなるか!?


そして、何度やり直しても、"原宿"で"すずきゆみえ”をスカウトすることしか出来ません。
そうです。
タイトル通り、これは"すずきゆみえ"をアイドルとしてプロデュースするゲーム。
"すずきゆみえ"以外の選択肢は存在しないのです。
さあ、諦めておとなしく"すずきゆみえ"のプロデュースに取り掛かりましょう。

プレイヤーは、総資金750万円を元手に、すずきを一流のアイドルに育てあげることになります。
一年以内にファン人数を10000人獲得出来れば、目標達成です。

プレイヤーは"すずき"のスケジュールを一週間毎に一日単位で自由に組むことが出来ます。
やはり最初は、レッスンで"すずき"のパラメーターを上げることから始めましょう。
「レッスン」の「演技」を実行することで、パラメーター「演技」が上がりますが、
いくら「演技」が上がっても、ゲーム中、彼女の棒読みが改善されることはないことに戸惑いますが、
これはただのパラメーターと割り切りましょう。

レッスンをこなして十分にパラメーターが上がれば、「プロモーション」で、営業をかけてみましょう。
音楽プロデューサーや映画監督に顔を売り、仕事を得るのです。

広告代理店のキャスティング部長に面会
→ -40,000円

有名カメラマンに面会
→ -24,000円

うーん。交通費にしては高そうな金額の生々しさに、なにやらきな臭さを感じてしまいますが、
あまり考えないことにしましょう。

プロモーションで、ワイロ…もとい、顔が売れた後は、それに対応した仕事が舞い込んでくるようになるので、いよいよアイドルとして本格的に始動することが出来ます。

雑誌のグラビア撮影
→ +27,000円

テレビのバラエティー番組のアシスタント(ローカル局)

→ +30,000円
f:id:nimu200x:20170603230346p:plain
なんか、妙に納得してしまう絶妙なギャランティーです。
このゲームの魅力の一つとして、支出にしろ収入にしろ、こういったリアルを感じさせる絶妙な金額設定が挙げられます。(いや、実情を知っている訳ではないんですが。)

毎月決まった日に"すずき"へ給料を支払うイベントがあり、金額はプレイヤーが決められるのですが、デフォルトの設定額が150,000円。
うーん、なんかリアル。

「ストレス」解消には休暇。「気力」が減ると…

レッスン、プロモーション、仕事を重ねる毎に、"すずき"の「ストレス」数値が増えていきます。
適度な息抜きを挟んであげましょう。
そこで、選ぶコマンドが「休暇」。
しかも、ただ休暇を与えるだけでなく、休暇の内容までも決めて一緒に過ごせてしまうぞ!イエーイ!ビバ!公私混同。(一枚絵が表示されるだけだが)

ドライブ、ショッピング、映画 etc…

仕事やレッスンより充実した項目から選ぶことが出来ます。
中には、
「旅行(2日間)
という、明らかに泊りがけと思われるコマンドまで実装されています。
ストレス数値はごっそり下がるので、ありがたいのですがね。
いったい何をしているのやら。ふぅー。

ストレスの他に「気力」にも気を使いましょう。
「気力」は、オーディションに落ちたり、ただ仕事をするだけでも下がっていきます

この数値が低いと、"すずき"が仕事をサボりだしたり、はたまた失踪までしてしまう始末。
"すずき"を捜索するために、興信所に100万円払って捜索する必要があります。
初期資金が750万なのを考えると、かなりの痛手なんですが…

そして、なんだかんだで手持ちの資金が底を尽きてしまうと、無慈悲な「破産」の2文字が…

f:id:nimu200x:20170604204908p:plain
あっけなく破産

ファンにはたまらんのだろうなぁ

一週間の予定を淡々と決めて、一年間それを繰り返すだけのゲームなのですが、シンプルなだけあって、特にストレスが溜まるようなこともなくサクサク進められるゲームデザインとなっています。

随所に本作撮りおろしで用意された"すずきゆみえ"さんのムービーがこれでもかというほど挿入されるので、
ファンとしては本当にうれしいゲームなんだろうなぁと思うのですが、如何せん私は、すずきゆみえさんの事を余りというか、
全く知らないので、このありがたみを感じることが出来ません。

いっそ、このゲームを楽しむためにファンになってみてもいいかもしれませんね。

 


↓レトロゲームランキング参加中!クリックしていただけると励みになります。 にほんブログ村 ゲームブログ レトロゲームへ
にほんブログ村