『ストバスヤロウ将』マンガ界ではスラムダンクになれなかったが、ゲーム版は…
ストバスヤロウ将:スーパーファミコン
「ストバスヤロウ」という響きからして、底知れぬバカさ加減が溢れ出してそうですが、
この名前にピンときた人が果たして何人いるでしょうか?
スーパーファミコンで発売された3on3バスケゲーム「ストバスヤロウ将」ですが、実は原作付きです。
月刊少年ジャンプに連載されていた作品で、2巻で終了してしまっている時点で、
その人気はお察しなわけですが、なぜゲーム化してしまったのかその経緯が気になる作品であります。
ストバスヤロウ将
スラムダンクを発端とするバスケブームに便乗しようとしたのか対抗しようとしたのか、通常の5on5ではなく、3on3のストリートバスケットとして世に誕生した「ストバスヤロウ将」。
結果、2巻で完結という不本意な結果に終わってしまったのですが、
そもそも"ストバスヤロウ"というタイトル自体からして、作者の香坂こうじ氏も
やけっぱちだったのではないでしょうか?
そんな「ストバスヤロウ将」がスーファミ用ゲームとして開発されたことにどんな経緯があったのか知る由もありませんが、
とにかく、それは誕生しました。
ゲーム版「ストバスヤロウ将」
3on3というルールに耳なじみが無いかもしれませんが、基本的に普通のバスケットとほぼ変わりません。3人チームでの対戦であること、コート半分しか使わないこと、ボールを奪ってもゴールと反対のラインまで、ボールを運ばないと攻撃権を得られないこと。
これぐらいを分かっていれば、本作を楽しめるでしょう。
いや、本当に楽しいかどうかの判断は、各々に任せますが。
後、本作のオリジナルルール(?)として、スティール(相手がドリブル中のボールをとる)という概念がなく、
つまり、ドリブルしている途中は、ボールを奪うことが出来ないという謎の制約が課せられていますので、
攻撃権を奪うためには、パスカットするか、リバウンドするしかありません。
相手のミスを待ちつつ自分のターンでは、確実に得点を入れるという、堅実なプレイを心がけましょう。
見た目は、普通にバスケしてるが…
ストリートチャンプを目指せ!
「Street cup」モードを選ぶことで、主人公”明石ショウ”率いるジャンプスがストリートのチャンプを目指すまでを追体験出来ます。
(といっても、ストーリーらしきものはなし)
個性的な敵の面々を撃破していきましょう。
可愛い女の子チームだったり…
キマッてそうなやつらだったり…
見るからにヤバそうだったり…。名前ですか?それ。
淡々と3on3を繰り返すだけの内容になってしまうのですが、
試合前後のセリフ掛け合い等もあり、キャラゲーとしての面目は保っているでしょう。
試合の合間に挟まれるアイキャッチ的な何かも、ス〇ムダンクを彷彿とさせ、いい味出してます。
既視感あり。
結局…
前述のドリブル中のボールを奪えない仕様により、終始やってることが、お互いに相手のミス待ちということになり、非常に消極的なプレイが推奨されるゲームとなってしまった。逆に言うと、ミスしてはいけない緊張感が持ち味とも言えるかもしれないが、それがゲームとして面白いかと言われると…。
とりあえずストリートっぽくないし。(1戦目のステージが体育館だし)
原作ファンなら楽しめるかとも一瞬思うが、たぶんそうではないでしょう。
しかし、”ストバスヤロウ”という単語に一瞬でも心ときめいたそこの貴方!
これを機会にスーファミでストバスを極めてみましょう。
雰囲気はいいんだけどなぁ
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