何故ロックマンをアドベンチャーで?『スーパーアドベンチャー ロックマン アドベンチャー』

スーパーアドベンチャーロックマン:プレイステーション

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見た目はかわいいが難易度は高い、そんな硬派なロックマンシリーズがアドベンチャーゲームに!?
おそらく誰も求めていなかったであろう誰得な本作。しかし、やたら悲壮感漂うゲームオーバームービーや、正しいE缶の使い方が判明したりと他シリーズにはなかった要素が味わえるのも事実。
果たして高難易度アクションとアドベンチャーゲームの融合の結果は!?

ロックマンと言えば、硬派なアクションのはずが…

ロックマンといえば、そのかわいらしい見た目とは裏腹に、プレイにはハードな操作を求められる
高難易度アクションゲームの代表格です。
その硬派なゲーム性はファミコン時代から脈々と続き、今なお愛されているシリーズです。

何事にも言えることですが、シリーズが長いと、その歴史の中に「あれ?」という異物が混入してしまうことはよくありますよね?
ロックマンの場合それがアドベンチャーゲーム化でした。
どこからの需要があったのかは分かりませんが、その後『ロックマンアドベンチャーシリーズ』が続いていないところを見るに、
誰も求めていなかったのでしょう。

アドベンチャーゲーム『ロックマン』

本作は、基本的に全編アニメーションで物語が進んでいきます。
宿敵Dr.ワイリーが悪いことを企んでいるからロックマンが懲らしめに行く。という従来の流れは変わりません。

20xx突如現れた謎の巨大遺跡。
遺跡を調査していたDr.ワイリーが見つけたのは、自らをラ・ムーンと名乗る宇宙から来たスーパーコンピューターだった。
ラ・ムーンを利用して今度こそ世界征服を実現できると確信するDr.ワイリー。
は、
一方、ロックマン達の周りではロボットが次々と倒れる事件が相次いでいた。
ロックマンの兄妹ロボットであるロールちゃんもついに倒れてしまった。
巨大遺跡から発生している謎の電磁波が原因だと突き止めたロックマンの生みの親「Dr.ライト」。
このままでは、地球は滅亡してしまう。阻止するためには遺跡の電磁波を止めるしかない。
かくして人類最後の希望であるロックマンは、地球を守るべく遺跡に向かったのであった。

導入部を駆け足で紹介しましたが、ここまででも約10分フルアニメーションで展開されます。
アニメーションの出来も良く、無駄な冗長も無く進んでいくので、初めてロックマンに親しむ諸兄も、
いつの間にかコントローラーから手を離して、アニメを楽しんでいることでしょう。

しかし、遺跡のあるアマゾン奥地に到着してからは少々勝手が違います。
敵の襲来と共に画面に現れた赤い左右の矢印。
BGMもアニメも止まるので「ん?」と思うのですが、その時にはもう遅い。
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「ん?」


ロックマンが吹っ飛ぶアニメーションと共に、画面左にあるオレンジのバーが少し減少。
この時初めて、このバーが体力バーなことに気づきました。
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突然吹っ飛ぶロックマン。あぁ、これ体力バーなのね。

こうなってしまっては、寝転がってアニメを楽しんでいる場合ではありません。
体力が0になったらもちろんゲームオーバーです。

突如現れる赤い矢印に怯えながら、ゲームを進めてください。


そして、さらにアドベンチャーらしからぬ要素が存在するのですが…

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が、ガンシューティングだー!!

さすがにアドベンチャー要素だけではプレイヤーが黙っちゃいないと思ったのか、敵が出てくる度に、それこそ親の仇の如くガンシューティングをプレイさせられます。
じゃあ、最初からアドベンチャーで作るなよと!

悲惨なゲームオーバー

ガンシューティングパートで体力0になってしまうとゲームオーバー。
「あきらめる」「あきらめない」の選択肢で「あきらめる」を選んでしまうと…
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ゲームオーバーアニメが始まります。


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手がパタリ…。力尽きたロールちゃん…。

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ライト博士「仕方がない…これがロールの、地球の運命だったのだ…」

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地球の最後を悲観する二人。

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それを見て、高笑いのDr.ワイリー。

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かつて青く美しかった地球が死の惑星に…



ロックマン史上一番鬱なゲームオーバーではないですかね?
今までは、ロックマン爆散(いわゆるティウンティウン)→パスワード表示というあっさりしたものだったのに…。

ガンシューティングさえ無ければ…

おもしろおかしく『ロックマン アドベンチャー』を紹介してきましたが、アニメ自体は良質だし、アクションゲームとしては、表現出来ていなかったロックマンの一面も見れてファンは一見の価値ありだと思います。


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E缶ってこうやってつかうんだなぁ…。

しかし、惜しむらくは、しつこい程のガンシューティングパート。
これが無ければ純粋にロックマンのアニメとして楽しめたのにねぇ。

まあ、アドベンチャーゲーム化とかじゃなくて、OVAで作れよって言うのは無粋ですかね。

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ブルースも出るよ


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