格闘系のゲームキャラクター設定で『マーシャルアーツ』という単語を見かける機会が多いと思ったことはないだろうか?よく見かけるわりに、マーシャルアーツと聞いてどんな格闘技なのかがパッと思い浮かばないところがマーシャルアーツの奥深さを物語っている。今回は、この『マーシャルアーツ』の謎に迫っていこうと思う。
マーシャルアーツの定義
そもそも『マーシャルアーツ』という単語は何を指しているのだろうか?wikipediaを参照したところ、日本語の「武芸」を英訳した言葉。文字通り、「武の」(martial)「芸」(arts)のことを指す。これが転じて、レスリング、ボクシングといった西洋文化に根を持つ術技体系以外の拳法、格闘技全般を指す言葉として用いられる。
定義が広すぎる。
これでは、キャラクター制作者が設定付けに困った時に使うのがマーシャルアーツなのでは・・と邪推してしまいそうになる。
が、そんなことはないはず。マーシャルアーツ使いには、マーシャルアーツ使いである必然性があるはずだ。
マーシャルアーツ代表『テリー・ボガード』氏
私がマーシャルアーツと聞いて真っ先に浮かぶのが餓狼伝説シリーズでお馴染みのテリー・ボガード氏である。マーシャルアーツとは何かを追及するために、実際にこの格闘技を使うとされているキャラクターを挙げて検証を行いたいたい思う。
氏のプロフィールを見ると、
格闘スタイル:マーシャルアーツ+ジェフ流ケンカ殺法
とある。
ここで、私は気づいた。
テリー氏の動きからケンカ殺法要素を除外していけば、そこに残るのがマーシャルアーツであろう、と。消去法である。
検証1.バーンナックル
拳を突き出して相手に突進する技。これぞまさにケンカを象徴しているといっていい。これは、ケンカ殺法でしょう。
検証2.パワーゲイザー
地面に突き立てた拳、そこから吹き出す力の奔流。うっ‥ケンカ殺法だな、こりゃ。
検証3.ライジングタックル
両手を広げ回転しながら、上昇し上空の相手を撃墜する。うん、ケンカ殺・・!?
あれっ!?
逆立ち状態で回転しながら上昇しているよ!格闘技の型にはまらないこの異常なムーブ!
こ、こんなケンカ殺法見たことないっすよ!
しかもこの技だけ↓ため↑の溜め技でとっさに使いにくいのも怪しい。
テリー・ボガード氏の例からマーシャルアーツの片鱗が垣間見えた気がする。
広い解釈が出来るマーシャルアーツという格闘技について、その定義を狭めようとこの検証を始めたが、それがそもそも間違いであったのかもしれない。
マーシャルアーツは、型に捉われないからマーシャルアールなのだ。
次回へ続く(のかな?)
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