実写版ガンダム大地に立つ!!『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』
GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH:プレイステーション
マンガやアニメの実写化が溢れている現在。
ほとんどの実写化作品の評価は、散々たるものですが、人はなぜ実写化という禁断の果実に手を出してしまうのでしょうか?
その禁断の果実の中にも光る物があるのは、間違いないと思うのですが、
少なくとも、ガンダムの実写化は、光る物にならなかったようです。
歴史に埋もれた実写版ガンダムとは一体どのような物だったのでしょう?
ガンダム大地に立てない!
ジオン公国の攻撃を受け火の海になったコロニー:サイド7。戦火を逃げ延びた主人公が出会ったのが地球連邦の最終兵器であるモビルスーツ"ガンダム"であった。
そんな感じで、ゲームは進んで行きますが、本作はひたすらムービーを眺めるゲームです。
ムービーは基本的にCGで展開されますが、登場する人物だけは、実写!
なんで実写かというと…
知りません!わかりません!なんで実写で作ってしまったのか!
様々な形で世に送り出されてきたガンダムですが、やっぱり実写化というのも通らねばならぬ道だったのか…。
結果としてこの試みは失敗だということで満場一致だと思いますが、
まあ、やらない後悔よりやる後悔といったところでしょうか。
半端ない後悔であったとは思いますが。
ムービーを眺めているだけでゲームクリアとはなりません。
ゲームらしさとして、ムービーの随所にボタン入力を要求される場所があり、
正解のボタンを入力することで、ムービーの先を見ることが出来るようになるという仕組みです。
今で言う「QTE」に似ていますね。
しかし、これがこのゲーム最大の害悪。
入力するボタンは、
十字キー・・・移動
×・・・攻撃
□・・・防御
△・・・その他の動作
〇・・・武器交換
と大まかに役割が設定されているものの、
正解のボタンは基本ノーヒント。
前後の会話や流れから、自分のとるべき行動を選択しなければなりません。
ボタン入力を少しでもミスるか、制限時間以内にボタンが入力出来なければ、すなわちそれ即死。
中間地点からまたやり直すハメに。
そして、ムービーはスキップすることが出来ないので、
死んだ場所によっては、すでに見たムービーを2~3分見ることになります。
前述したノーヒントのボタン入力のせいで、
ゲーム序盤から死にまくり。
・エスカレーター昇降ボタンを押せなくて、ザクに撃たれガンダム爆破。
・ガンダムに乗り込むのに躊躇して爆破。
・ガンダム操縦チュートリアルでミスって爆破
・バルカンが撃てず爆破
いつになったら僕のガンダムは発進してくれますか?
もたついてると、ザクにマシンガン撃たれて爆破
アニメ版の第1話タイトルが「ガンダム大地に立つ」なのはある程度有名な話だと思うのですが、
実写版ガンダムでは、ガンダムが発進するまでに異常に時間がかかります。
というか、出会った瞬間から既に立っているのですが、
"大地に立つ"ってそういう意味ではないと思います。
既に大地に立っていたガンダム
発進したらしたで、
・待ち伏せしてたザクに斬られて爆破。
・ビームサーベルで斬ったザクの爆発に巻き込まれて爆破。
大破するザクの爆風に巻き込まれて死亡
なんか、死に方のパターンだけ以上に豊富なんですが…。
連邦の白い悪魔というよりは、動く棺桶という異名がピッタリハマる僕らのガンダムは、サイド7を脱出した後、とうとう宇宙へと飛び出します。(飛び出してしまいます)
まさに動く棺桶!燃え上が~れ~ガンダム♪を地で行く作品となっている。
シャアがくる!(ケツ顎の)
機動戦士ガンダムを語る上で欠かせないのが、敵役”シャア・アズナブル”の存在です。登場人物は実写であるこの作品。
当然シャアも実写で出てきます。
ワーオ!アメリカン!
ガンダムのもう一人の主役とも言えるシャアが実写で帰って来ました。ケツ顎を引っ提げて。
しかし、声だけは原作通りの池田秀一氏が演じているのが救い…
と思ったけど、違和感しかないんですが。
憤るシャア。ちょっぴり太めである。
ちなみに脇を固めるホワイトベースの面々も当然実写。
好青年ブライトさん。
左:リュウ・ホセイ。右:カイ・シデン。 え?
ムービー自体は、30分ぐらいで終わる
実写化自体の良し悪しはひとまず置いといて、このゲーム、やっぱりノーヒントのボタン入力が足を引っ張っています。ゲームの主体となるムービー自体は、30分程度のものしかないのに、
ボタン入力失敗→ムービー見直しのコンボで、まともにプレイすると、10時間程度は、かかるんじゃないでしょうか?
CGは、なかなか気合入って作られているので、それなりに見ごたえがあります。
いっそ全編CGの映像作品を作ればよかったのでは?
と、思ってしまいそうになりますが、
実写であることで、このゲームの知名度がある程度広まった事を考えると、
実写化という選択も一定の成功であったのかもしれませんね。
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