テコンドーとは、多彩な足技が特徴の格闘技で、韓国の国技でもあります。ゲーム界にも、テコンドーを題材としたゲームがいくつか存在します。そのひとつが今回取り上げる2D対戦格闘ゲーム『ファイトフィーバー』です。
▲外観は、オーソドックスな2D格ゲー。
『ファイトフィーバー』は、餓狼伝説、龍虎の拳、でおなじみのSNKが提携を結んだ、ビッコムが開発を担当しており、韓国に本社を置くビッコムがテコンドーを題材としたゲームを作ったのは、自然の流れだったのでしょう。
MVS用(業務用のネオジオを指す)として、94年に稼働を開始したこのゲームは、ストⅡが巻き起こした格闘ゲームブーム真っ只中放たれた韓国からの刺客でした。
どのようなゲームなのか?まずは、下のキャラクター選択画面をごらんください。
▲バラエティに富んだ面々。どこかで見たことあるような感じを受けるのは、気のせいだ。というか画面見にくいんですが・・・。
左上のリュウ・・・いや、「ハン・ペダル」(韓国代表)が主人公で、もちろんテコンドー使いです。
後、左下のライバルキャラ「キム・フーン」(メキシコ代表)もテコンドー使いです。使用キャラに2人もテコンドー使いがいる時点で、格闘ゲームとしては異色な存在なのですが、他のキャラクターも全員テコンドー使いという設定なので、テコンドー大好き格闘ゲームプレイヤーにとっては、まさに至高のゲームです。
では、格闘ゲームという舞台で表現されるテコンドーの妙技を見ていきましょう。(ちなみにこのゲームのコマンド技は、”必殺技”ではなく”必勝技")
▲アメリカ代表テコンドー使い”ニック・コマンド―”は、「”ジェ○イソンみたいなホッケーマスクのテコンドー使い”を格闘ゲームで操りたい!」というプレイヤーには至高の存在。
▲石(爆弾?)を投げるニック氏。一見、テコンドーに見えないかもしれないが、地面を"蹴る"左足が、石に推進力を与えている。広い足技の解釈もテコンドーの魅力の一つだ。
▲ブラジル代表テコンドー使い"ゴルリオ" は、原住民系テコンドー男子。
▲写真だと分かりにくいが、腹を軸にして、回転してます。やはり、一見、テコンドーに見えないかもしれないが、技名に「亀腹脚」と書いてあるのでOKだ。
とりあえず、いくつかテコンドーの奥義をご覧頂きましたが、これは、まだほんの一部です。これを機に、今までテコンドーを知らなかった方も、『ファイトフィーバー』を通じてぜひテコンドーを学んでいってくださいね。
最後にゴルリオ氏の言葉で締めます。
▲笑ってます。誤植ではありません。勝負たならないのです。