これが現代のブシドー!3秒で相手を斬り伏せる『ブシドーブレード弐』
”サムライ”、”ニンジャ”といえば、外国人から見た間違った日本人観として定番ですが、当の日本人の意識も、この、外国人が考えるイメージになってきているような気がします。
今の時代に職業としてサムライをしている人はいませんので、イメージがデフォルメ化していくのは、ある程度仕方のない事だと思います。
平成の世におけるサムライとはどういうものか?どうあるべきか?と考える上で避けて通れないゲームがあります。
それが『ブシドーブレード』です。『ブシドーブレード』は1対1の剣劇対戦アクションです。サムライをテーマとしたゲームは、数多くありますが、 『ブシドーブレード』ほど武士道を的確に表現したゲームは今までないと断言できます。
今回は、個人的に思い入れの強いシリーズ2作目『ブシドーブレード弐』について書きます。
▲対戦画面。キャラクター+武器を選べる。
最短3秒で死にゆく武士たち
このシリーズの最大の特徴であり、醍醐味は、体力ゲージがないということに尽きます。
両者は、互いに剣技を繰り出しますが、体力が0になったら負けというルールでは、なく当たり所が悪ければ、死ぬというサムライの悲哀を表現したシステムとなっています。ですので、最初の一太刀で決着が着くことも珍しくありません。
当たりが浅ければ、足が遅くなったり、左腕が使えなくなったり(欠損表現はなし)となることで、ダメージを表現しています。
▲少しの油断が死につながる。
「武士道とは、死ぬことと見つけたり」という言葉があります。武士なら死になさいということではなく、死に方を考えなさいというメッセージを含んでいるのですが、開始数秒で逝ってしまうこのゲームでは、考える暇がありません。
セレクトボタンを押すと‥
対戦中、闇雲にボタンを押すことは、推奨しません。
私が、ブシドーブレード初プレイの友人と対戦する時は、「セレクトボタンは、必殺技(奥義)が出る。」と説明することにしています。セレクトボタンを押すと、画面が暗転して、専用のムービーが流れるのですが‥
▲正座しているのが、セレクトボタンを押した側。この後斬られる。
セレクトボタンは、”降参”ボタンです。セレクトボタンを押した側が死にます。どちらかの死を持ってしか決着がつきませんので、降参=死です。
綺麗ごとだけではすまない武士道の厳しさを学ぶことができますね。
さあ、君もレッツブシドー!
一撃が即死に繋がるので、間合い管理が重要になりますが、少し操作性に難があって、微妙な間合い調整が出来ないのが、惜しいです。どこかバカっぽい雰囲気も含めて、剣劇アクションとしては、おもしろいシステムだと思います。
3作目がプレステ3の発売予定ソフトに載っていたのですが、どこへ行ってしまったのか‥。
▲一人称モードも搭載している。VR版ブシドーブレードはなかなか面白いのではなかろうか。