SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.08 科学忍者隊ガッチャマン THE シューティング:プレイステーション
あのガッチャマンがシューティングゲームに!しかし、これは SIMPLEキャラクター2000シリーズ。ガッチャマンファンもシューティングファンも納得の出来!とは、なりようもありません。
ガッチャマンの名を冠したゲームは、意外に少なく、本作はキャラゲー的見地からして貴重なのですが、それより、ファミ通のクロスレビューで2点を獲得したゲームとして有名になってしまいました。
手抜きは目立つがパッと見普通のシューティング
本作は、8方向レバーにショットボタンと緊急回避用ボムボタンというオーソドックスな縦シューティングです。全5面で構成されており、ラスト面以外の4ステージは、好きな順で進めることが出来ます。
それぞれのステージには、担当するキャラが決まっており、ステージ毎に、前半=科学忍者隊単体で進むAパート、後半=メカに搭乗して進むBパートといったように、1ステージが2パートに分かれています。
1面。大鷲のケン。オールラウンドなショットを得意とし、可変翼ジェット機G-1号に乗り込む。
2面。コンドルのジョー。直線的なショットを持ち、マシンは、レースカー型高速マシンG-2号。
3面。白鳥のジュン。ヨーヨーが武器。搭乗するオートバイ型マシンG-3号は誘導弾を打てる。
4面。燕(ツバクロ)のジュンペイ。射程の短いアメリカンクラッカーで攻撃。装甲車G-4号に搭乗し、爆弾を広範囲にばら撒く。
4ステージを突破すると、科学忍者隊4人全員でゴッドフェニックスに乗り込みラスボス:ベルクカッツェに挑みます。科学忍者隊4人の力を合わせてベルクカッツェを倒しましょう!
んー、何か足りない気がするのですが・・
ミミズクのリュウは?
タイトル画面を見ても分かるように、科学忍者隊は全部で4人・・
いや、5人だったァッー!心なしか悲しそうな顔をしているミミズクのリュウが忘れ去られています。そうです、「ガッチャマン THE シューティング」では、SIMPLEを極めるにあたり、ミミズクのリュウを削ってしまっているのです。ミミズクの通り名が地味だったからですか?見た目がアレだから?
ガッチャマンのゲームであえて科学忍者隊の一人外すという豪快な判断!これぞSIMPLEシリーズ!
まあ、リュウは操作キャラじゃないだけで、ゲーム内イベントでちょくちょく顔をみせます。
しかし、リュウが初めて出てくるのは、ラスボス撃破後のイベント画像の中。
ガッチャマンを知らない人が見ると、ラスボス倒したら知らないデブが仲間になってた。といったことになりかねません。
しかも、リュウにはセリフが一切ありません。ゲーム中に会話シーンは結構あるものの、SIMPLEシリーズが故にボイスは一片たりともないので、リュウがしゃべっちゃ駄目な理由はないはずなのですが・・もしかして、開発者がリュウのことを嫌いだっただけなのでは?
(実は、原作からして、リュウのG-5号には戦闘機能がないので、リュウ用のステージが無いことに納得出来ないこともないが、セリフが無いのは、やっぱり嫌われ‥)
カッツェを倒せたのは、(リュウ以外の)みんなの力があったからです。
やっぱり問題だらけ
リュウが嫌われているという事以外にもいろいろと問題があります。本作には、残機という概念はなく、体力が無くなったら、ゲームオーバー(コンティニューあり)。しかし、ガッチャマン達が強すぎるのか、この体力が全然減りません。ある程度適当にプレイしていても、クリア出来てしまいます。オプションで「SUDDEN DEATH」をONにすると、一撃で死ぬようになるのですが、敵の攻撃が体力制を前提に調整されているのか、場所によっては、凄まじい弾幕となってしまい、一気に難易度が上がります。しかもコンティニューからの再開はステージ始め(各パートの始め)から。
さらに前半4ステージのステージ構成がまったく同じです(ボスが違ったり、敵配置が微妙に違う)
流石にラストステージだけは、全く違うものを用意しようと思ったのか、ステージ設定は異次元ということになり、独創性あふれるステージに仕上がっているのですが、独創性が溢れすぎて、変な顔がチラチラ出てくるわ、見にくいわで、目が痛いんですが。
目に優しくない。これが噂に聞く電子ドラッグってやつですか?
といった感じで短いゲーム内容の中にもキラリと鈍く光るクソ要素を盛り込んだまさに科学忍法クソゲーと呼べる興味深い一品となっています。ミミズクのリュウが好きな方以外は、手に取ってみてください。
ギャラリーモードにはちゃっかり登場しているリュウ。
↓レトロゲームランキング参加中!クリックしていただけると励みになります。
にほんブログ村