仮面ライダー同士がバイクで激突!怪人は出ないよ。『仮面ライダー THEバイクレース』

SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.03 仮面ライダー THE バイクレース:プレイステーション

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仮面ライダーは、石ノ森章太郎原作の特撮シリーズで今も続く人気コンテンツです。ファンが仮面ライダーに求めるものとはいったいなんなのか?敵をバッタバッタとなぎ倒す爽快なアクション?悪の組織を倒すために立ち向かうライダー達が織り成すストーリー?

いや、バイクでレースすることだと作ってしまったのが、今回の仮面ライダー THE バイクレースです。

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今回のくにおくんは、脱獄犯だ!『新・熱血硬派くにおたちの挽歌』

 私の世代であれば、一度は「くにおくんシリーズ」に触れたことがある事かと思います。くにおくんシリーズは、熱血硬派な不良高校生”くにおくん”が街の不良と戦ってみたり、運動会してみたりオリンピックで金メダルを目指したりと、ファミコン全盛期を彩った普及の名作シリーズです。

今回紹介する『くにおたちの挽歌』はスーパーファミコンで発売された初代くにおくんの流れを組むベルトスクロールタイプのアクションゲームです。今までのくにおくんシリーズのコミカルな雰囲気とは一線を画すシリーズ随一の異色作となっております。

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一休さんがゲーム化されるとこうなる。とんちは一切使わない『一休さん THEクイズ』

SIMPLEキャラクター2000シリーズ 一休さん THE クイズ:プレイステーション

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「キャラゲーに良作なし」とは誰がいい始めたことなのでしょうか。キャラゲーとは、文字通りアニメや漫画のキャラを題材としたゲームの総称として、使われる言葉です。キャラ頼りで、肝心のゲーム内容がさっぱり。といったキャラゲーが多い事は、歴史が証明しています。

 かつて、SIMPLEキャラクター2000シリーズという、「無難なゲーム内容+キャラクター」をそのまんま貫いたようなゲームがシリーズ計17作も世に放たれました。2000は定価のことで、なんとこのシリーズは全て定価が2000円という非常にお買い得なシリーズです。2000円がゲーム内容に見合うかは別として・・・

今回はその中から、『一休さん theクイズ』を取り上げ、キャラゲーというものに対しての造詣を深めていこうと思います。アニメ一休さんが題材のゲームは、後にも先にもこれが初めてだと思います。

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実写ゲー界のレジェンド『ツインゴッデス』とは・・・・

ツインゴッデス:プレイステーション

ツインゴッデス オープニング

 プレステ黎明期、突如として現れた期待の新星格闘ゲーム『ツインゴッデス』新しい事に挑戦する気概は大変よろしいが、結果的には‥。プレステ史に名を残した事には間違いない一品ですが、どのような内容なのでしょうか?

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ゲーム王国というテレビ番組があった(クソゲーの王国?)

 

ゲーム王国という番組をご存知でしょうか?

「ゲーマーの、ゲーマーによる、ゲーマーの為の30分」をコピーにしたゲーム番組です。

調べてみると出演者や、放送時間帯が時期によってまちまちなのですが、

私としては、土曜の7時30分から8時00分までの30分番組としての印象が強いです。

司会に動物鳴きまねでおなじみ、江戸家子猫、アシスタントに林家いっ平を迎えています。

出演者からして異様な雰囲気を醸し出していますが、番組のスポンサーとして登場してくるゲームメーカーも

カルチャーブレーン、ケムコ等、「俺たち一線級!」とは言い難い、一癖あるメーカーが多かったのも特徴です。

ゲーム番組としていろいろと謎な部分を備えたこの王国ですが、当時はそれほど違和感なく、また周りの反応も結構上々だったと記憶しています。

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この番組は基本的に、ゲーム紹介コーナー、裏技コーナー、観覧者の対決コーナー等で構成されていました。(と思う)

何と言っても思い出深いのは、番組観覧者がゲームで対決するコーナーです。

使用するゲームは、定期的に変わるのですが、僕が覚えているのは、”SD飛龍の拳64”(だったと思う)ですね。対決の勝者には、天体望遠鏡(!?)が与えられます。しかし、これは子供用番組。敗者の方にも、残念賞として、対決に使用したゲームが送られます。

明らかに望遠鏡の方が高価でお得なのですが、当時私達の間では、「ゲームがもらえるから、負けたほうがよい」という派閥が多数を占めておりました。

今考えると飛龍の拳64などもらったところで、近くの中古ゲーム屋へGO!なのですが、厳しい財政難に晒された小学生の我々は、「クソゲーでもゲームはゲーム」という思想に支配された、ゲームと名のつく物であればどんなものでもしゃぶり尽くすサバイバーだったのです。

クソゲー掴まされた!と頭ではわかりつつも、「このゲーム楽しい気がする!楽しいんだ・・!楽しいはず!」という自己洗脳を繰り返し、違和感を感じながらゲームを遊ぶ、小学生達の苦悩を、無念を理解していただけるでしょうか?

 

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▲た、楽しいんだ・・楽しすぎる!・・はず!

少し話題がずれました。

番組内で残念賞であるゲームを渡された小学生は例外なく微妙な顔をしていたことを考えると、対戦中、実際にプレイすることで、”違和感”に気づいてしまったのでしょう。望遠鏡をもらった勝者も微妙な表情でしたが。

 

先述の通り、この王国で紹介されるゲーム群は、一癖あるメーカーが発売していたもの。

圧倒的知名度の低さゆえか「あ、このゲーム〇〇君が持ってる!」みたいな、ある種の親近感のような物を持つことを許されず(紹介される裏技も試せないよ!)

「このゲームは本当に存在するものなのか?」と、現実とは違う世界を覗き見ているような不思議な魅力がありました。(基本的に出荷本数が少なかったのか、この番組オススメのゲームを見かけた記憶なし)

この番組、結構長く続いたようですが、現在も続くコンテンツとなることは出来ませんでした。僕としては結構好きだった番組であったに違いありません。

今は亡き番組ですが、あの当時僕は、別世界に存在するゲームの王国『ゲーム王国』の住人だったのです。